男女ともに、健康ならいつでも妊娠・出産できますか?
望めばいつでも妊娠できるとは限りません。女性は20代後半から徐々に妊娠する力が弱くなり、35歳以降はさらに妊娠しにくくなると言われています。生理がなくなる(閉経)数年前からは、妊娠の可能性はとても低くなります。男性についても、女性ほどではありませんが、高齢になるにつれて生殖機能が落ちていきます。
子供ができないのは、女性に原因があるのですか?
妊娠しにくい原因は女性にも男性にもあり、原因不明のことも多くあります。
タバコや過度のアルコールで妊娠しにくくなることがありますか?
男性の場合、タバコを吸う人は吸わない人と比べて、精子の数や精子の運動率が低いといわれています。女性の喫煙は卵子の質を低下させ、さらに妊娠後もタバコを吸っていると低体重児が生まれることもあります。アルコールについては、飲み過ぎは男女共に健康を害することがあるので要注意です。
ダイエットで妊娠しにくくなることがありますか?
無理なダイエットは女性ホルモンの分泌に影響して、生理がストップしたり、排卵しにくくなったりして、妊娠しにくくなることがあります。
女性の卵子はいつ作られるのですか?
卵子は、女性がお母さんのおなかの中にいる時に作られ、生まれてから作られることはありません。そして年齢を重ねるとともに減っていきます。
男性の精子はいつ作られるのですか?
卵子と違って、男性の精子は毎日作られています。
不妊治療をすれば、必ず妊娠できますか?
病院で検査や治療を受けても、残念ながらすべてのカップルが妊娠・出産できるわけではありません。高度な治療を受けても授からないケースがあります。
不妊治療はいつからスタートすれば良いのですか?
日本では、夫婦ともに健康な状態で夫婦生活を1年間続けても妊娠に至らない場合を「不妊症」と定義しています。あくまでも目安ですので、一年以内であっても「もしかしたら妊娠しにくいかも」と感じたら、あるいは女性の年齢が35歳以上の場合は半年をめどに、病院での検査をおすすめします。
不妊治療にはどんなものがありますか?
タイミング法、人工授精などの一般不妊治療、体外受精、顕微授精などの高度生殖補助医療があります。
不妊治療は保険適用になりますか?
不妊治療のうち、タイミング法は保険適用になるケースも。人工授精、体外受精、顕微授精は保険適用対象外となり、自由診療ですが、国や自治体が助成している場合もあります。
不妊治療はどこで受けられますか?
不妊治療専門病院やクリニック、産婦人科や婦人科の不妊科、大学病院や総合病院の不妊科などで受けられます。
男性の不妊検査はどこでできますか?
女性と同じ医療機関、または男性不妊を扱う泌尿器科でも検査ができます。