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不妊とは?

望んでいるのになかなか妊娠しないとき、「もしかして不妊かも?」と心配になるかもしれません。
実は、日本で不妊を心配したことのあるカップルは、3組に1組にも及びます。(*1)

不妊とは、男女が普通に性交渉を持っているにもかかわらず、1年間妊娠しない状態のこと。

日本では現在、5.5組に1組の夫婦が不妊の検査や治療を受けています。(*1)

本質的な不妊の原因は?

妊娠する最低限の条件は、「卵子があること」「精子があること」そして卵子と精子の出会いの場である「卵管がつまっていないこと」です。
1978年からはじまった体外受精治療では排卵できない人でも卵子を採取できるようになったり、卵管がつまっていても妊娠が可能になったりしました。精子がない、あるいは非常に少ない場合でも1992年からはじまった顕微授精(ICSI)では精巣から精子が採取できれば妊娠可能となっています。

女性が妊娠しにくい主な原因は卵子の老化

図:女性のイメージ

卵子は、赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいるときに一度だけ作られ、その後作られることはありません。したがって卵子は年をとると言えます。
卵子は卵巣に保存され、長い間休眠状態ですが、その一部が少しずつ常に発育し、約半年かかって排卵できる成熟卵子になります。

浅田レディースクリニック
浅田先生から

現在の不妊治療では受精卵を作るところまでは可能です。しかし、卵子が古くなると、受精卵になっても途中の行程がうまくいかず、成長が止まるものが多く出てきます。
体外受精のデータから見ると、30代前半では平均15個くらい、40歳前で20〜30個、41〜42歳で40個くらい、43〜44歳で90個以上の卵子によって一人の赤ちゃんが生まれています。これらはすべて卵子の老化によるもので、多くは染色体異常が原因です。
したがって、妊娠に必要な卵子数、流産率、死産率等はすべて同じようなカーブで年齢によって増加します。
同じ年齢でもカップルの遺伝子のバランスによっても大きな違いを生じます。
現在では妊娠しにくい原因は

  • 卵子の老化
  • 卵巣に残っている卵子の数の目安である卵巣予備能
  • カップルの遺伝子の相性、バランス
  • 遺伝子の偶然の組み換え

と言えるでしょう。

一般的な不妊の原因には以下のようなものがあります。

排卵しにくい

排卵しなければ、精子と卵子は出会うことができません。
本来は毎月いくつか育ってきた卵子のうち最終的に1個の卵子が成熟して排卵します。ところが排卵しにくくなる病気(例えば多嚢胞性卵巣症候群、たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)などもあります。
女性の体では、数種類のホルモンが分泌され、リズムによって排卵や月経が起こります。しかし、過度なダイエットや極度のストレスなどでホルモン分泌のバランスが崩れて、月経が遅れたり、月経が一時的にストップしたりすることも。

卵管がふさがっている

卵管がふさがっている卵管閉塞(らんかんへいそく)の場合には、精子が卵子までたどり着けない、受精卵が子宮内にたどり着けないことが。その原因として、クラミジアという性感染症による卵管炎(らんかんえん)などが考えられます。

子宮に疾患がある

子宮の状態がととのっていないと、受精卵の着床がうまくいかないこともあります。また、子宮筋腫や子宮内膜ポリープなどによって着床が妨げられることもあります。

精子と出会いづらい、出会いを妨げられる

排卵の時期には、子宮の入り口である頸管(けいかん)から分泌される粘液の量が増えます。この粘液の量が十分でないと精子が子宮へと進んでいきにくく、卵子と出会いづらくなります。
また、女性の体に精子が入った時、精子に対する免疫反応として抗体ができ、男性の精子を異物として受け入れないことも。すると、精子と卵子の出会いが妨げられてしまいます。

原因不明

検査をしても、妊娠しにくい原因が見つからない場合は少なくありません。
しかし、今の医療では原因がわからないというだけで、妊娠しないわけではありません。

妊娠しにくい原因は?(男性)

図:男性のイメージ

男性の場合、自覚症状があることは少なく、精液検査を受けて、はじめて問題となるケースがほとんどです。

精子が作れない、またはたくさん作れない

精子を作る機能に問題があると、精子の量が少ない、元気な精子の数が少ない、精子の運動率が低いなどの問題が起こることがあります。
射精した精液中に精子が全く見当たらない状態を無精子症(むせいししょう、100人に一人の割合と言われています)といい、精子を作り出す機能に問題があると考えられます。

精子が通れない、でてこない

精子は作られているものの、通り道が詰まっているために、射精した精液中に精子が全く見当たらない状態です。

性交渉ができない(射精できない、勃起できない)

射精できない障害には、主に2つあります。
1つは、膣内射精障害(ちつないしゃせいしょうがい)。こちらはマスターベーションでは射精できるのに、「性交のときに膣内に射精できない」状態のもの。もう1つは、逆行性射精(ぎゃっこうせいしゃせい)。これは、射精感があっても精液が出ずに膀胱内に逆流して排出されるものです。

勃起できない障害は、性交時に十分な勃起が得られない・維持できない状態のこと。
いずれの状態も性交渉による妊娠がむずかしいため不妊の原因となります。

なかなか妊娠しないときには

不妊の原因について、自分で気がつくのはむずかしいものです。

また、「射精」「排卵」「受精」「受精胚の発育」「着床」「着床後の胚発達」といったプロセスのどこかがうまくいかなければ妊娠には至りません。タイミングがあっていないと考えている方も多いですが、精子は卵管内で3日位は生存しているはずですので、タイミングがあっていなくて不妊になっているカップルは意外に少ないと思われます。

(*1)国立社会保障・人口問題研究所「第15回出生動向基本調査」より。

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