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不育症とは

流産とは、妊娠の早い時期(妊娠22週)までにおなかの赤ちゃんが亡くなってしまうことをいいます。また、妊娠22週以降に亡くなった場合を死産といいます。
流産の原因は、多くが胎児の染色体異常によって起こる偶発的なものです。

浅田レディースクリニック
浅田先生から「流産の原因や頻度について」

流産の8割以上が妊娠12週未満の早い時期に起こっており、これらの流産の原因の多くは「受精卵(胎児)」の側にあることから、母体への治療により必ずしも流産を防ぐことはできません。
ただし、女性の年齢が上がれば、卵子は老化し流産率が上がります。その結果として流産を繰り返す方が多くなります。
また、流産率は平均15~20%で、2回流産を繰り返す率は2~4%程度となります。

※これらの数値は平均で、個人差があります。

「不育症」とは、妊娠したものの流産、死産を2回以上繰り返す状態をいいます。

不育症についてはまだ分かっていないことが多く、検査を行っても約半数は原因が特定できないとされます。しかしながら、不育症の方が検査を行うと、一定以上の頻度で見られる異常があり、「これらの因子があると流産しやすい」という意味で「リスク因子」と呼ばれています。

日本で不育症に悩む人の数は正確にはわかっていませんが、毎年妊娠する人のうち、数万人が不育症の可能性があると考えられます。

コウノトリさん

不育症のリスク因子

抗リン脂質抗体症候群

抗リン脂質抗体という自己抗体が血液中に存在し、血液中にできた血栓がつまる血栓症や、
流産・死産などの妊娠合併症を引き起こす自己免疫疾患です。

子宮形態異常

子宮の形がふつうと違うもので、胎児や胎盤が圧迫されて流産が起こりやすくなります。

染色体異常

染色体は、性別や遺伝の決定に重要な働きをします。子供は父親と母親からそれぞれの染色体を引き継ぎます。
受精卵は高率に染色体異常が発生し多くの流産の原因となりますが、治療の方法はありません。
ただ、染色体異常の中には、赤ちゃんの両親のどちらかに染色体異常がある場合があります。そうした場合、着床前診断の対象になりますが、非常にまれな例になります。

内分泌異常

甲状腺機能異常や糖尿病が流産のリスクを高めるといわれています。

甲状腺の機能が働きすぎて起こる甲状腺機能亢進(こうしん)症、逆に働きが低下して起こる甲状腺機能低下症などがあります。いずれも流産に影響することが考えられます。

また、糖尿病は、流産・死産の増加にかかわっていると考えられます。

血液凝固異常

血液が固まりやすくなる異常のことです。
血流が悪くなり、血液を通じて行われている赤ちゃんへの栄養補給が妨げられます。すると、赤ちゃんの発育不全や胎盤の異常が引き起こされ、流産・死産につながることがあります。

その他

女性は35歳以上になると流産する確率が高くなり、40歳で妊娠した場合には流産率は40~50%以上、45歳くらいでは90%以上になります。40歳以上の場合、通常の染色体異常が原因で2回続けて流産することは、珍しくありません。

喫煙や過度のアルコール摂取、過度のカフェイン摂取、そして肥満も流産のリスクとなると言われていますが、大きな要因ではありません。

このように流産のリスク因子はさまざまあります。しかし、不育症の原因やリスク因子がわからないことも多いのが現状です。

ユリカモメさんとコウノトリさん

不育症の体験談

不育症かも?と悩んだときは「先輩に聞いてみた」ものぞいてみてください。
不育症の体験談を先輩から聞いてみましょう。

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